田中正恭の汽車旅日記

ここは、紀行作家・田中正恭 (たなかまさやす) が、つれづれなるままに各地の旅や、鉄道に関する話題について綴っており、原則として毎週日曜日に更新しています。時には鉄道以外の話題になることもありますが、よろしくお願い致します。内容につきましてのご感想や、執筆や講演などの依頼がありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。なお、写真や文章の無断転載はご遠慮願います。

山陰本線(仙崎支線)仙崎駅

山陰本線の長門市から分岐して仙崎までのわずか2.2キロの支線があります。これは、山陰本線仙崎支線です。きょうは、この短い支線の終点・仙崎駅をご紹介しましょう。
1仙崎
仙崎と言えば、蒲鉾が有名で、また名勝・青海島への玄関口でもあり、駅の近くから観光船が出航しています。
この支線は、線路戸籍上は山陰本線の一部ですが、運行系統上は、昔から厚狭~長門市間の美祢線からの直通列車が大半を占めており、美祢線の一部のようになっています。

これが駅舎です。元々は殺風景なコンクリート駅舎でしたが、壁の周囲を木の化粧板と瓦葺きの屋根で覆い、木造駅舎風邪に改造されています。これは観光客を意識してのことでしょう。
2仙崎駅
訪れた夏の日には七夕の飾りつけがされていました。

仙崎は、明治の詩人、金子みすゞの故郷です。
4金子みすず
それにちなんで休日などに新下関からの臨時快速「みすゞ潮騒号」が仙崎まで運転されています。

けれでも、この支線に沿って路線バスが何本も運転されており、現在の運転本数はわずか一日6往復しかありません。
3仙崎ホーム
私はここ数年で2度、この駅を訪れましたが、いずれもほんのわずかしか利用者の姿はありませんでした。

これは、私が初めてこの駅を訪れた昭和47年の写真です。向かって右側に立っているのが、高校生だった私です。当時はまだ、このあたりの山陰本線には蒸気機関車の牽引する旅客列車や貨物列車が運転されていたものです。
5S47仙崎駅
当時の時刻表を紐解けば、一日24往復と、現在の4倍もの列車が発着し、休日には広島始発の臨時列車が運転されていたこともありました。けれども、今は無人駅となってひっそりとしています。

6仙崎切符
そして、これは当時の仙崎駅発行の切符です。


まだ、具体的な廃線の話は出ていないものの、JR西日本は、影響の少ない短距離の不採算路線の廃止方針を表明しており、わずかの利用者しかいないこの線の将来の存続はかなり厳しいのではないかと思われます。
スポンサーサイト
  1. 2014/01/26(日) 00:01:17|
  2. 中国(山陰山陽)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ