田中正恭の汽車旅日記

ここは、紀行作家・田中正恭 (たなかまさやす) が、つれづれなるままに各地の旅や、鉄道に関する話題について綴っており、原則として毎週日曜日に更新しています。時には鉄道以外の話題になることもありますが、よろしくお願い致します。内容につきましてのご感想や、執筆や講演などの依頼がありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。なお、写真や文章の無断転載はご遠慮願います。

樽見鉄道・桜満開の旅

桜シリーズ第二弾、今週は岐阜県の第三セクター鉄道、樽見鉄道をご紹介します。
大垣と樽見を結ぶ樽見鉄道は、国鉄樽見線を継承して昭和59年に開業しました。

これは、途中の主要駅、本巣です。ここには本社と車庫がある中枢駅です。
①本巣
国鉄時代は美濃本巣と呼ばれていた無人駅でしたが、現在は有人駅です。

根尾川に沿って走る織部~木知原(こちぼら)間です。
②織部~木知原
川沿いに続く桜並木がきれいです。

小さな無人駅、木知原駅の周りも桜が咲いていました。
③木知原駅

谷汲口駅です。さくら祭のノボリが見えますね。
④谷汲口駅
この駅からは谷汲山華厳寺へのバスが発着しています。このお寺へはかつて名鉄谷汲線が通っていましたが、平成13年に廃止されてしまいました。

谷汲口駅は桜の木に囲まれており、桜のトンネルの中を列車が走ります。
⑤谷汲口
これは、下り樽見行です。

そして、こちらは上り大垣行です。
⑥谷汲口
桜の時期は、まるで夢の世界のような美しさの中を列車は走ります。

谷汲口駅には、桜の木の下に、国鉄時代の旧型客車「オハフ33」が静態保存されています。
⑦旧客
この車両は、三セク化後、国鉄から購入した三両のうちの一両で、平成2年まで通学列車として運行されていたものです。

これは神海(こうみ)駅に着いた樽見行列車です⑧神海淡墨桜号
「うすずみ観桜号」のヘッドマークをつけていました。

これが神海駅で、国鉄時代はこの駅が樽見線の終着駅でしたが、三セク化後の平成元年に樽見まで延伸しました。
⑨神海駅

これは国鉄時代、昭和55年の美濃神海駅です。
⑩美濃神海
樽見鉄道になった時に本巣駅と同様に「美濃」がとれて「神海駅」に改称されました。

鍋原(なべら)~日当(ひなた)間の鉄橋から見た根尾川です。
⑪鍋原~日当
山にもたくさんの桜が咲き、なんとも心休まる風景です。

終点の樽見駅です。
⑫樽見駅
駅前には国鉄樽見線の開通に尽力したものの、開通を見ることなくこの世を去った旧・根尾村の実業家、宮脇留之助翁の銅像が建っています。

駅から歩いて15分ほどの所に古木・淡墨桜(うすずみざくら)があります。
⑬淡墨桜
樹齢千五百年以上と推定される古木で、開花時期には大勢の観桜客で賑わいます。

そして、駅から送迎バスで5分ほどの所にある「うすずみの湯」です。
⑭うすずみの湯
ここでも桜を眺めながらゆったりと露天風呂の温泉を楽しみました。

ここの地酒はその名も「淡墨桜」。
⑮地酒
列車内はロングシートなので、車内で呑むには、少々気恥ずかしさがありました。

起点の大垣駅に戻って来ました。
⑯大垣

その後に立ち寄った戸田氏の居城、大垣城の桜も満開でした。
⑰大垣城

樽見鉄道は、元々、沿線にあるセメント工場からの貨物輸送が大きな収益源でしたが、平成18年に貨物輸送が廃止されたため、大変厳しい経営状況が続いています。けれども、国鉄時代に全線開通できなかった路線を開通させ、地域住民の足として走り続けているこの鉄道が、いつまでも走り続けることを願っています。
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  1. 2014/04/27(日) 00:02:08|
  2. 東海
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