田中正恭の汽車旅日記

ここは、紀行作家・田中正恭 (たなかまさやす) が、つれづれなるままに各地の旅や、鉄道に関する話題について綴っており、原則として毎週日曜日に更新しています。時には鉄道以外の話題になることもありますが、よろしくお願い致します。内容につきましてのご感想や、執筆や講演などの依頼がありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。なお、写真や文章の無断転載はご遠慮願います。

山形鉄道の旅

きょうは、雪解けの時期に訪れた山形鉄道フラワー長井線のようすをご紹介しましょう。
山形鉄道は、旧国鉄長井線を引き継いで、国鉄民営化直後の昭和63年に開業した第3セクター鉄道です。
1赤湯
これは、赤湯駅で発車を待つ荒砥(あらと)行きの列車です。日中は1両で運転されていますが、朝夕だけ2両連結されています。

2つ目の宮内駅には、うさぎ駅長の「もっちぃ」がいます。
2うさぎ駅長
と言っても、駅舎の中にあるうさぎ小屋でおとなしくしているだけですけが、この愛らしい姿を見るためにこの駅を訪れる客も多いそうです。

宮内には、地酒の「東の麓」があるので、駅前の酒屋さんで購入しました。
3宮内地酒

また、「ないしょ、ないしょの話はあのねのね♪」と歌われた童謡の作詞者が、この町の出身であることから、駅前には「ないしょ話」の碑が建っています。
4ないしょ


これは、西大塚駅です。
5西大塚
昭和の雰囲気が漂う駅舎ですね。

今泉でJR米坂線の線路に出会った後、途中の白川信号上までは、両線の列車は同じ線路の上を走ります。元々は同じ国鉄だったのですから、不思議なことではありません。

そして、こちらはこの線の中心駅、長井駅です。
6長井駅
ホームの二本の柱は、雪の重さに耐えるため頑丈に造られています。

駅舎もなんとなく風格がありますね。
15荒砥駅
ここには、山形鉄道の本社が置かれています。

車窓からは、この時期、時折、優雅な白鳥の姿を見ることができます。
7白鳥 (1)
日本で冬を越してシベリアに帰る白鳥たちが、このあたりで羽根を休めているのだそうです。

羽前成田付近を行く赤湯行き列車です。
8羽前成田
雪がほとんど解けて、春の近さを感じさせてくれます。

これは羽前成田駅です。
9羽前成田駅
この駅も正に昭和そのもののローカル駅の佇まいを見せてくれています。

今はもちろん無人駅ですが、きっぷ売場も、小荷物取扱所も昔のままの姿で残っています。
10羽前成田内部

そして驚かされるのは、このふたつの表示です。
11羽前成田内部12国鉄運賃表
荷主が不明の場合の荷物の取り扱いについての注意事項や、旅客運賃表が国鉄時代のまま掲出されているのです。
宅配便のなかった昔は、大抵の駅で荷物の運送を取り扱ってくれたものでした。また、運賃表には、遠く大阪市内や広島市内までの運賃が記載され、国鉄時代を懐かしく偲ぶことができました。


これは、四季の郷と終点の荒砥との間にある最上川橋梁(荒砥鉄橋)です。
13荒砥橋梁
この鉄橋は、土木学会選奨土木遺産に指定されています。もともとは明治22年に東海道本線の木曽川に設置されていましたが、JR左沢(あてらざわ)線の羽前長崎~南寒河江間にある最上川鉄橋と共に、大正12年に長井線の開業時に移設された国内最古の現役鉄橋です。

さて、列車は朝日岳連峰を左手に見るうちに終着駅の荒砥に着きました。
14荒砥付近

これが終着の荒砥駅です。6長井
それまでの木造駅舎から平成15年に、公民館を併設した大きな建物に建て替えられました。私のようにたまにしか訪れない旅人にとっては、昔ながらの木造駅舎の方が味わい深くていいのですが、毎日利用する地元の人たちにとっては、やはり新しくて立派な建物の方がいいのでしょうね。


これは駅舎の中に併設されている資料館に展示されているお雛様です。
16荒砥ひな人形
この地方のお雛様は、お膳の上に乗せられた珍しいもので、お椀の上に乗った五人囃子は、まるで、一寸法師のようなかわいらしさでした。

こんなのどかな北国の盆地を走る小さな列車が、いつまでも地元の貴重な足として走り続けてほしいものです。



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テーマ:鉄道の旅 - ジャンル:旅行

  1. 2013/04/01(月) 23:45:37|
  2. 東北
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