田中正恭の汽車旅日記

ここは、紀行作家・田中正恭 (たなかまさやす) が、つれづれなるままに各地の旅や、鉄道に関する話題について綴っており、原則として毎週日曜日に更新しています。時には鉄道以外の話題になることもありますが、よろしくお願い致します。内容につきましてのご感想や、執筆や講演などの依頼がありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。なお、写真や文章の無断転載はご遠慮願います。

うな重と関東鉄道・竜ヶ崎線

今回はいきなりうな重が登場します。これは、牛久沼畔にある明治35年創業の老舗「伊勢屋」のうな重です。
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関東鉄道竜ヶ崎線が発車する佐貫駅の近くには、牛久沼があります。実はこの沼はうな丼発祥の地なのです。
というのは、江戸時代、牛久沼には渡し船が対岸まで通っていました。船着き場にあった茶店で、ある男が鰻の蒲焼とご飯を注文して食べようとしたところ、船が出そうになったので、あわててご飯の上に蒲焼を乗せて蓋をして持って行き、船を降りてからこれを食べたところ、ことのほか美味であったことがうな丼の始まりと言われています。その男は、あとで茶店に丼を返しに戻ってその話を店主にし、それを聞いた店主が試しに売り出したところ、大変な人気になり、江戸にも広まったのだとのことです。

その牛久沼は白鳥の湖です。
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湖畔には菜の花が咲き、オオハクチョウが優雅に舞う平和な風景が広がっていました。

さて、佐貫駅から竜ヶ崎線に乗りましょう。
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この線は全長わずか4.5キロの関東鉄道の支線です。

佐貫~入地間の田園地帯を行く列車です。
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白い気動車が、たった一両でトコトコと行ったり来たり走っています。


これが、唯一の途中駅、入地です。
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小さな待合所があるだけの無人駅で、乗降する人の姿はありませんでした。


入地駅付近の遮断機も警報器もない踏切です。
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「電車がきます」というノボリが建っていましたが、ここは非電化路線なので、ディーゼルカーはやって来ても、絶対に電車はやって来ません。どうも、最近は、線路の上を走るのはすべて電車と思っている人が多いようですが、「電車」は電気で自走する列車のことをいうのであって、重油を燃料にディーゼルエンジンで走るこの線の列車は「気動車」(ディーゼルカー)です。ここでは「列車がきます」とすべきでしょうね。ことばは正しく使いましょう。

これは、竜ヶ崎~入地間の列車です。
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そして、これは終点の竜ヶ崎駅です。
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ここは龍ヶ崎市の中心駅で、市名は「龍ヶ崎」ですが、駅名は「竜ヶ崎」であるところが面白いところです。

竜ヶ崎駅構内にある車庫です。
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新旧の気動車と、関東鉄道のバスが並んでいました。
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  1. 2013/04/20(土) 10:47:56|
  2. 関東
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コメント

昨夏にこの伊勢屋で鰻をいただきました。
景色の良い所でしたが、こんなうな丼の逸話があるとは知りませんでした。

田園風景の中を走る一両電車、
のんびりこんな旅がしたいです。
  1. 2013/04/21(日) 16:26:12 |
  2. URL |
  3. μ #fb7xNeB2
  4. [ 編集 ]

Re:

μさん、いつもありがとうございます。

そうでしたか。あそこは景色がいいですね。夏には白鳥はいなかったかな。
佐貫もうな丼と白鳥でPRすれば、人がもっと来るだろうにと思いました。

あっ、それと、本文にも書きましたが、あの列車は電車ではありません。
電気ではなく、重油を燃料に走るディーゼルカーです。

線路の上を走るのは、みんな、電車だと思っている人が多いですね。



> 昨夏にこの伊勢屋で鰻をいただきました。
> 景色の良い所でしたが、こんなうな丼の逸話があるとは知りませんでした。
>
> 田園風景の中を走る一両電車、
> のんびりこんな旅がしたいです。
  1. 2013/04/22(月) 09:26:50 |
  2. URL |
  3. 田中正恭 #-
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