田中正恭の汽車旅日記

ここは、紀行作家・田中正恭 (たなかまさやす) が、つれづれなるままに各地の旅や、鉄道に関する話題について綴っており、原則として毎週日曜日に更新しています。時には鉄道以外の話題になることもありますが、よろしくお願い致します。内容につきましてのご感想や、執筆や講演などの依頼がありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。なお、写真や文章の無断転載はご遠慮願います。

ほくほく線・美佐島駅

きょうは、新潟県の北越急行・ほくほく線にある美佐島(みさしま)駅をご紹介しましょう。
ほくほく線は、国鉄が昭和43年に着工したまま、工事が中断していた北越北線を引き継いだ第三セクター鉄道で、平成9年に開業しました。ほくほく線は、上越線の六日町と、信越本線の犀潟(さいがた)間の59.5キロを結んでいます。越後湯沢で上越新幹線と接続して、金沢方面を結ぶ特急「はくたか」が通る東京と北陸とを結ぶ幹線の一役を担っています。路線は深い越後の山の中を走るため、全線の約3分の2にあたる40.4キロがトンネル区間です。

そんなほくほく線の十日町と六日町の間にある小さな無人駅が美佐島です。
この駅は、ホーム全体が全長10.7キロの赤倉トンネルの中にあります。
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この狭いホームは、列車が通過すると非常に危険なので、停車した列車の発車後、2分でホームドアが閉まります。なにしろ、「はくたか」は、在来線最速の時速160キロで疾走するのですから、このホームにいたら風圧で吹き飛ばされてしまうかもしれません。


階段を63段登ると、地上に出られます。
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これが、地上の駅舎です。無人駅ですが、集会室そして地元の人たちが利用することができます。
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駅の構内には、凧が飾られていました。
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冬の朝、この駅に降り立つと、周囲はひっそりと静まり返り、駅前には小さな川の流れの音が聞こえるばかりです。
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春になると、このあたりはトレッキングに最適な山が広がっており、駅前には案内板が立っていました。
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次の列車の時間が近くなると、階段を下りて地下の乗り場に向かいます。
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けれども、ホームへの扉は固く閉ざされており、列車が到着するまでは開かないので、知らない人だと列車に乗り遅れないかと焦ってしまうかもしれません。

やって来た普通列車は「ゆめぞら号」でした。
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トンネル区間が多いほくほく線ならではの列車で、長大トンネルに入ると、列車の車内照明を暗くし、天井をスクリーンとして音楽あわせて光のショーが行なわれるのです。
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私の乗った列車は、華麗な「白鳥の湖」の曲に合わせて、星空に浮かぶ花火が繰り広げられました。
この列車は、減速として1日に2往復運転されており、団体貸切にも応じるとのことです。
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これは越後湯沢駅に着いた「ゆめぞら号」です。ほくほく線の列車は大半がJRの越後湯沢~直江津を直行します。

けれども、北陸新幹線が開業すると、東京~金沢間を新幹線が直行し、越後湯沢~金沢の特急列車は全廃されることが予想されます。ドル箱の特急列車が通らなくなると、沿線人口少ない北越急行の経営は非常に苦しくなる思われますが、なんとか知恵を絞って集客に努めてほしいものです。
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テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行

  1. 2014/03/02(日) 01:17:23|
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