田中正恭の汽車旅日記

ここは、紀行作家・田中正恭 (たなかまさやす) が、つれづれなるままに各地の旅や、鉄道に関する話題について綴っており、原則として毎週日曜日に更新しています。時には鉄道以外の話題になることもありますが、よろしくお願い致します。内容につきましてのご感想や、執筆や講演などの依頼がありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。なお、写真や文章の無断転載はご遠慮願います。

懐かしの鹿児島交通南薩線

今週は昭和59年に廃止された鹿児島交通南薩線をご紹介しましょう。
大正3年に南薩鐵道として伊集院~伊作、さらに加世田まで開業した南薩線は、昭和6年に枕崎までの49・6キロが全通し、
伊集院では国鉄鹿児島本線に、枕崎では指宿枕崎線に接続していました。
その後、昭和39年に鹿児島交通となって薩摩半島を走り続けましたが、時代の流れと共に利用客が減少。
さらに、昭和58年夏の豪雨で甚大な被害を受け、日置~加世田間が一時復旧したものの、全線復旧することもなく昭和59年3月にそのまま廃止されました。

これは、昭和57年に訪れた時の伊集院駅に停車中の列車です。
①伊集院駅キハ10
この列車は昭和27年製造のキハ106で、廃止の日まで走り続けたうちの一両です。
後方にもう一両連結していますが、この二両の気動車は連動しておらず、それぞれに運転士がいて、二人の運転士が「せ~の」という感じで息を合わせて同時に発車したのです。

枕崎行のサボ(行き作表示板)です。
②枕崎行サボ
なんとも趣のある手書き文字ですね。

伊作(いざく)駅で列車交換が行なわれました。
③伊作駅交換
その間に荷物の積み下ろしが行なわれているのが見えます。

中心駅の加世田(かせだ)に停車中のキハ301です。
④加世田ホーム

ホームの屋根からぶら下がる駅名票も風情がありますね。
⑤加世田駅名票

加世田には車庫があり、何両もの列車が留置されていました。
⑥加世田車庫

その中には使われなくなった小さな蒸気機関車の赤錆びた姿もありました。
⑦加世田SL

内山田駅です。
⑧内山田駅ホーム
夏草の生い茂るホームを車掌さんが歩いています。

そして、これが終点の枕崎駅です。
⑨枕崎駅
枕崎には、国鉄指宿枕崎線も乗り入れていましたが、この駅舎は鹿児島交通が管理していました。
南薩線廃止後もしばらくこの駅舎が指宿枕崎線の駅として使われていましたが、平成18年に解体されて跡地はショッピングセンターとなりました。現在のJR枕崎駅は100メートル離れた位置に移転しています。

これは、当時、使われていたきっぷです。
⑩きっぷ1⑪きっぷ2
⑫車内券
これは無人駅から乗った時に車掌さんから買う車内券です。ほとんどの駅が無人駅だったので、車掌さんは大忙しでした。

なお、加世田駅跡にある加世田バスターミナルの構内にある南薩線記念館で、往年の姿を知ることができます。
来週はその記念館をご紹介する予定です。

スポンサーサイト

テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行

  1. 2016/01/31(日) 00:01:10|
  2. 九州
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<2月2日売『FLASH』に寄稿しました。 | ホーム | 水間鉄道を訪ねて>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tanakamasayasu.blog.fc2.com/tb.php/1255-3fd915de
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)