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田中正恭の汽車旅日記

ここは、紀行作家・田中正恭 (たなかまさやす) が、つれづれなるままに各地の旅や、鉄道に関する話題について綴っています。原則として毎週日曜日に更新しており、時には鉄道以外の話題になることもありますが、ご了承ください。また、2018年10月より「テツドラー田中の乗り鉄日記」としてYahoo!クリエーターズプログラムにもレギュラー投稿していますので、そちらもご覧頂ければ幸いです。なお、内容につきましてのご感想や、執筆や講演、出演などの依頼がありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。なお、写真や文章の無断転載はご遠慮願います。

さようなら夕張線

3月31日をもって石勝線夕張支線が廃止されることとなりました。
明治25年、追分~夕張間が開通して以来、125年の歴史を刻んできた夕張線は、
かつて、夕張炭鉱で産出された石炭輸送を担い、日本のエネルギー産業を支える重要な路線でした。
⑱昔の夕張線・紅葉山付近S49
07-④昔・夕張駅ホームS49


けれども、時代の流れと共にこの地域の炭鉱がすべて廃坑になり、貨物列車はすべて廃止されました。

一方、夕張線は昭和56年に札幌圏と道東を結ぶバイパス路線として、夕張線の紅葉山を新夕張と改称し、新得までが開通して線名も石勝線と変更と同時に、新夕張~夕張間は夕張支線となりました。

今回、廃止される夕張支線は、その後も地域の貴重な足として旅客輸送を続けてきましたが、沿線の過疎化により、利用者が激減。ついに、終焉の日を迎えることとなったのでした。

かつて、追分駅は室蘭本線と夕張線が分岐する鉄道の要衝で、夕張で産出された石炭が室蘭港を経て全国各地へと運ばれていました。そして、昭和51年に全国の国鉄線から現役の蒸気機関車が姿を消した最後の場所が、この追分だったのです。
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追分駅前には、往時を偲ぶ蒸気機関車の動輪がモニュメントとして残されています。(夏の写真)

でも、今は、札幌と帯広、釧路を結ぶ特急列車の一部が停車するものの、駅は閑散としています。
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この発車案内が表示されるのもあとわずか・・・
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そして、これが、追分駅で発車を待つ夕張行の列車です。
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廃止まであと2ヶ月と迫った冬の朝、追分を発車した夕張行列車の車窓からは雪原の先に朝日が輝いていました。
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新夕張駅に着きました。
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この駅は、石勝線が全通する昭和56年秋までは紅葉山という駅名でした。
⑤紅葉山

石勝線開通後の新夕張駅は比較的、大きな駅でしたが、現在の駅の周囲は閑散としています。
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ここから先、釧路方面の石勝線の本線と分岐し、いよいよ今回、廃止される区間に入ります。

最初の駅、沼ノ沢です。
IMG_1119_201903132119386df.jpg
国鉄時代からの駅舎が残るこの駅には、大きな氷柱がぶら下がっていました。

そして、南清水沢。
⑩南清水沢
駅名票が雪に埋もれていました。

清水沢駅はかつて、南大夕張鉄道が分岐し、多くの貨車や客車が留置されている主要駅でした。
そのため、今も駅構内に昔の広いヤードの痕跡をみることができます。
そして、平成27年まで委託駅員も勤務して乗車券を販売していました。
⑫清水沢
でも、今はひっそりと雪に埋もれているだけでした。

左手の車窓に夕鉄バスの本社が見えます。
IMG_1130.jpg
鉄道の廃止後は、この会社のバスがその代行をするのでしょう。

鹿ノ谷駅です。
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この駅にも国鉄時代からの比較的大きな駅舎が残っています。

終点の夕張駅に着きました。
IMG_1142.jpg
⑯駅名票

この駅は、これまで2度、場所を移転しています。
かつてはこの先の炭鉱の中心にあり、その後も町の中心部に移転。そして最後はホテルマウントレースイという大きなリゾートホテルの前に移転して、教会風の駅舎に変わりました。
⑰駅舎

けれでも、私のまぶたに浮かぶのは、初めて訪れた、まだ賑やかだった頃の夕張駅の情景です。
07-③昔・夕張駅S49
長大編成の石炭列車が行き交っていたころの夕張線の風景を忘れることはありません。
07-①昔・紅葉山~沼ノ沢S493

さようなら、夕張線・・・・・・





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テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行

  1. 2019/03/17(日) 00:02:53|
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